お祝い上手になる

2018.12.7 金

お祝い上手

第11話 リリアン編みの靴下キット/手芸少女だった妹へ

どもの頃住んでいた町には、小さな手芸屋さんがあって、私と妹はそこでずいぶんお小遣いを使った。フェルトでアップリケ、リボンで金魚、アンダリアでカゴバッグ、スウェーデン刺繍で状差し、アクリル毛糸でロングマフラー・・・。手芸屋さんのショーウインドウには、少女の手芸心をくすぐる素材やアイディアが次々に登場、そのたびに夢中になった記憶がある。
リリアン編みもそのひとつ。縄跳びの持ち手のような形をした筒状の編機の突起に、てろんとした糸をかけ、先のちょっと曲がった針を使って編んでいくと、筒の先からにょろにょろ紐が、出てくる、出てくる。それがなんとも不思議で愉快だった。さすがに子供心にも、そのにょろにょろが何にも生かせないことに気づき、いつの間にか他のものに興味が移ってしまったが、グリーンショップのカタログで「リリアン編みの靴下キット」を見つけた時は、懐かしく嬉しかった。しかもこれで靴下ができると書いてあるではないか! 買いだ ポチだ!

オーバルニットルーム(編み器本体)、フック、とじ針、毛糸、サッシなどがセットになった、リリアン編みの靴下キット。毛糸の色は2タイプから選べる。¥4,450

の定、キットが届いてから家事そっちのけで編み編みしているが、始めてみたら私には幾つかハードルがあるのだった。
まず、糸がどんどんきつくなって、編みにくくなる。これは慣れてくると加減がわかって楽になった。次に一目ゴム編みの表裏の順番を間違えそうになった。これも編機の突起にひとつおきに印をつけて、解決。かかとはなかなか編み方が飲み込めず、何度かやり直して完成に至った。小さい頃たしなんだ手芸は、とにかく簡単だったのだ。
しかし、最大の問題は、甲高幅広の私の足だった。このキットで作れる一周24目の靴下は私にはサイズが合わず、悲しいことに足を入れると目が広がってしまうのだ。(※)
だが、大人はここであきらめない。付属の冊子に紹介してある「ハンドウォーマー」ならずっと同じ方法で筒編みにすればばいい。手なら人並みのサイズと思う。再チャレンジしてみよう。

オーバルニットルームで作ったハンドウォーマー。熱中すれば一組3時間ぐらいで完成。色合わせが楽しい。

の結果が、上の写真。私はなかなか気に入っている。これなら自分でも身につけたいし、ちょっとした冬のプレゼントにもできそうだ。一組に必要な毛糸が30gほどなので、あまり糸でも作れるし、糸の組み合わせを考えるのも楽しい。
初めてリリアン編みをした時から50年以上を経て、ようやく使えるものにたどり着けたと感動していたら、妹からラインで靴下の写真が届いた。そうだった、共通体験のある妹も喜ぶだろうと、少し早めのクリスマスプレゼントに同じキットを送ったのだ。

(左)表編み・裏編みを間違えないよう、突起に印を。(右)元手芸少女が編んだ靴下は、スリムな姪が使用。

出来だった。私が苦労したかかともつま先もきちんと決まっている。しかし、血は争えない。妹にもこの靴下はやはり、小さかったそうで、私が送ったハンドウォーマーの写真に食いついた。
「お姉ちゃん、私もこれ作りたい」。50年ぶりの姉妹の手芸熱はしばらく続きそうだ。

文 田中真理子



(※)クロバー様よりアドバイスをいただきました。足のサイズが大きい方は2本どりで編むと対応できるそうです。


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