国造のゆず便り

2018.09.14 金

国造のゆず便り

桃栗 三年、柿 八年 - 暮しの手帖の通販会社 グリーンショップ BLOG

農家の米ぬかなどを使った有機肥料をゆず畑にまく。まるで花咲か爺さん。

んなことわざをご存知でしょうか?果樹を植えたら食べられる実がなるまでに相応の歳月を待たねばならない、つまり何事も物事を成し遂げるには時間がいるということなのですが、実はこのことわざにはまだ続きがあるそうで、国造柚子生産組合の組合長の塚田さんはこう続けます。

「柚子(ゆず)の大馬鹿 十八年」

そう、ゆずは18年たたないと立派な果実にならないといわれています。実際には9年程度なんだそうですが、でも9年では実(み )の数は少なく本格的に収穫・出荷できるようになるまでには本当に18年もかかったそうです。大馬鹿と言いたくなる気持ちもよーくわかります。ここ「ゆず団地」では30年前にいっぺんに植えたわけですから出荷できるゆずはその期間はなかったことになりますし、ということは収入も全くなかった期間が長かったことになります。国造ゆずは18年をとうに過ぎ、30年あまり経った木々の枝にたわわに実ったゆずをみる光景はここ何年で見られるようになったそうです。

の国造ゆずは、生産し始めてから30年あまり農薬を使わずに育てたというのはご紹介しましたが、それだけでなく米ぬかなど有機肥料だけで育てられてきたと塚田さんが教えてくれました。本当のところは、ゆず栽培を始めて数年間は手がまわらなくて結果的に農薬を使わなかっただけだし、有機肥料も実のならない期間が長すぎて肥料を買えなかったからしかたなく・・・と笑う農家さんですが、あるとき初代生産組合長の提案でこのまま農薬を使わないで育てようと皆で決め今に至るそうです。

その決断を無駄にはしたくないという想い、この日、「ゆず団地」を眺めているみんなが感じていました。

能美市国造地区ゆたかなくらし協議会
コーディネーター 森 進太郎
(さんのきファクトリー・代表)



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