2016.03.16 水

鎭子さんの時代

第2話 『暮しの手帖』のおばあちゃん - 暮しの手帖の通販会社 グリーンショップ BLOG

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北海道時代、父母と鎭子さん(右端)、妹の晴子さん

 

 

 4月から始まるNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。鎭子さんをモチーフとしたヒロイン、小橋常子の父親を西島秀俊さんが、母親を木村多江さんが演じることも話題ですが、実際の鎭子さんの両親もかなりの美男美女で聡明なカップルだったようです。

 

 ふたりは北海道で出会い、3人の女の子に恵まれます。その長女が鎭子さんです。幼少期に北海道の広い野原でガキ大将として遊び回った無垢な日々を鎭子さんは生涯忘れることはありませんでした。しかし父が肺結核で転居・療養の後亡くなってしまい、一家の暮らしは大きく変わっていきます。

 

 「鎭子はいちばん大きいのだから、お母さんを助けて、晴子と芳子(妹たち)の面倒をみてあげなさい。」そんな父の最期のことばに大きな声で「ハイ、ワカリマシタ」と答えた日から鎭子さんは父との約束を果たすべく生きていきます。そのとき鎭子さんは10歳、小学校5年生。葬儀で喪主もつとめました。ドラマのタイトル「とと姉ちゃん」の“とと”は父親(がわり)という意味なのです。

 

 鎭子さんは、自身が『暮しの手帖』で取り上げてきた記事や、仕事への取り組みかたのルーツのひとつがそこにあったと当時を振り返ります。病を得た父を中心に家族で食卓を囲んだときの温かい記憶はていねいな家庭料理の特集記事に、肺結核の病人がいることで味わった周囲からの疎外感はわかりやすい病気や健康の記事に。そして「喪主をつとめた経験が自分を度胸のある人間にした。私を認め、立ててくれた母のおかげだ」と。

 生前鎭子さんは「母は今で言えば教育ママよ。勉強しなさい、勉強しなさいとうるさくて」と言っていましたが、母の弾くオルガンにあわせて歌をうたったり、家族で歯磨き粉をつくって売り出そうとしたり。ひたむきで楽しいエピソードも限りなくあったよう。家族に気を配り、娘が将来自分のあしで立てるように応援し続けたお母さんだったのだと思います。

 

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「暮しの手帖研究室」の知恵袋だった、母久子さん(左)と鎭子さん

 

 

 その母久子(ひさこ)さんは、裁縫や手芸、料理が得意な人でもあり、「毎日の暮らしに手間をかける幸せも母に教わった」と鎭子さんは言います。久子さんは『暮しの手帖』で紹介するハンドメイドのものを縫い、昔なつかしい遊びの特集をするときは知恵袋となりました。なかでも北海道仕込みの「いくらの醤油漬け」は家でつくれば安くて簡単にできると誌面に掲載、大好評を博しました。

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「いくらの醤油漬け」(『ご馳走の手帖』1991年版より)。大橋家では「ぞろりこ」と言い、みんな大好きでした。

 

 

 “朝ドラ”の小橋一家は浜松出身という設定です。お母さんの得意料理はなんなのでしょう。うなぎは家庭っぽくない?  餃子も最近ですしね。今から楽しみです。

 

 

(田中真理子 文)



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