お祝い上手になる

2018.07.4 水

お祝い上手

第6話 ストーリーを添えて/もの知りの先輩へ

上の女性に贈りものをするのは、むずかしい。だいたい何でも持っているし、いろんなことを知っている。だから驚かせたり、これは特別、と思ってもらえるものはなかなか探せない。気遣いの人だとなおさらだ。高価なものは負担をかける。
出版社に勤めていた時、仕事を教わり困ったことがあるとグチを聞いてもらっていた先輩と久しぶりに再会することになった時もそうだった。そういえば、先輩、今頃誕生日だったなあと思い出した。できの悪い後輩の記憶はハンパだけれど、会った時に何かさりげなく渡してお祝いできたら嬉しいなぁ、何かいいものはないかなぁ。

 

000(トリプル・オゥ)のアクセサリー。レッド、グレー、ターコイズ、ブルーの4色。ネックレスは60㎝、留め具の位置で長さの調節ができます。またイヤリング、ピアスの両方があり、イヤリングの重さは1個2g! 中性洗剤でやさしく手早く、手洗いも可能。各¥3,780

んだのは半年ほど前にグリーンショップのホームページで見て以来ずっと気になっていた000(トリプル・オゥ)の刺繍糸のアクセサリーだ。前に紹介されていたのはシルバーとゴールド。それも光沢があって素敵だったけれど、新色のちょっとマットなターコイズのネックレスは白髪のショートカットの先輩により似合いそうに思った。いつも着ているシンプルな白や黒のTシャツにもきっと映える。パールのような球体もそれを繋ぐのも糸。軽量で、お値段も軽やかなのもいい。
でも惹きつけられた理由は他にもある。それが織物の街・桐生で140年以上続く老舗刺繍メーカーの職人の技術と、次の世代を担う若いテキスタイル・デザイナーの発想が結びついて生まれたアクセサリーだということだ。ストーリーがあって、なおかつ新鮮。お互いの近況報告の合間に、そんな元気になれる話もできたらいいなあと思って出かけたのだけれど、アクセサリーから話が広がった。

光沢、発色、染色堅牢度…。あまたある中から適材な糸を選び、刺繍ミシンを使ってひと粒ずつ球体になるように特殊技術で刺繍し、つなげていきます。

パールのようなネックレス。写真はシルバーとゴールド。グリーンショップの取り扱いは、レッド、グレー、ターコイズ、ブルーです。

集者として手仕事の現場をよく取材していた先輩はこのアクセサリーのことを何かで読んで知っていた。「でも実物は持っていないからすごく嬉しい」。そう言って「桐生は新井淳一(1932-2017)さんが生まれたところだからね」と続けた。
新井さんは世界的に有名なテキスタイル・デザイナーで、イッセイ ミヤケやコム デ ギャルソンなどのテキスタイルにも大きくかかわり、世界のファッション界が桐生詣でをしていた時代を築いた方だそう。不勉強な後輩は新井さんのことを存じあげなかったけれど、久しぶりに先輩に教わったのが嬉しかった。帰宅してから少し調べてみたら、000のデザイナーは晩年の新井さんの企画に関わるうちに、「『織物の街で新しい風を吹かせたい』と思い始めた」という記事(讀賣新聞2018年2月26日「上州旬の人」より)に行き当たった。
「先輩、あのアクセサリーは、新井さんと繋がっていました!」。そうメールを送った数日後、先輩から届いたメールには写真が添付されていた。「京都に来ています。これ、旅行にもいいね! ありがとう」。

文 田中真理子


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